常に画面の片隅にチケットの一覧を表示させるTracPluginを作りました。
今の案件でもわりとハードにTracを使っているんです。
で、たとえば、新しくチケットを書いているときに、関連するチケットや現在担当しているチケットの情報を見たいときがあるじゃないですか。
そんなときに、いちいち検索したりレポート一覧の画面に行ったりするのがUZEEEEE!!なので、チケットの一覧が常に画面のどこかに表示されていると便利かなと思い、Pluginを作りました。
shibuya-tracのrepositoryにコミットしてます。
これはなに?
TicketListOverrayPluginといいます。
wikiページだろうがチケットの個別表示の画面だろうが管理画面だろうが、常にレポートの検索結果の一覧を表示させるものです。
インスコ
shibuya-tracのリポジトリからsvn coでチェックアウトしてください。
svn checkout http://svn.sourceforge.jp/svnroot/shibuya-trac/plugins/TicketListOverrayPlugin/trunk/0.11/ TicketListOverrayPlugin
チェックアウトした後、TicketListOverrayPluginディレクトリに移動し、以下のコマンドでeggを作成します。
cd TicketListOverrayPlugin/ ./setup.py bdist_egg
distディレクトリにTicketListOverrayPlugin-1.0-py2.5.eggというファイルが作成されるので、このファイルをtracのプロジェクト環境があるディレクトリのpluginsディレクトリにコピーしてください。
使い方
プラグインが有効になると、Tracの画面の横にこんな感じで、レポートの一覧が表示されます。
このウィンドウのレポートのタイトルや、チケットをクリックすると、該当するレポートやチケットを表示させます。(デフォルトでは、新しいタブで表示させます。)
あと、「邪魔くせぇぇぇぇ!!」と思った場合は、左上にある○をクリックすると小さくなります。
なお、このウィンドウはドラッグして移動させることができます。
設定
trac.iniの"components"セクションの末尾に、以下のように記入してプラグインを有効にしてください。(IniAdminプラグインの画面から有効にしてもおけです。)
[components] ...省略 ticketlistoverray.* = enabled
動作をカスタマイズするには、trac.iniに"ticketlistoverray"セクションを追加して、設定を行ってください。
[ticketlistoverray] default_visibility = true height = 640 left = 720 max_count = 10 width = 480
設計項目の内容は以下の通りです。
項目 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
reports | 表示するレポートのIDをカンマ区切りで指定します。デフォルトでは、Tracに最初から設定されている、自分の担当チケット(id=7)と未解決チケット(id=1)が設定されています。他のレポートに変更したい場合はここで設定してください。 | 7,1 |
max_count | ひとつのレポートあたりに表示するチケットの件数を指定します。 | 5 |
link_target_new | リンクをクリックした際に新しいウィンドウで開くかを設定します。 | true |
default_visibility | ウィンドウを最初から開いた状態で表示するか設定します。trueだと表示したときには既に展開されているッ! | true |
width | ウィンドウの幅(px) | 380 |
height | ウィンドウの高さ(px) | 480 |
top | ウィンドウの表示位置 Y座標(絶対位置:px) | 200 |
left | ウィンドウの位置 X座標(絶対位置:px) | 680 |
設定は、IniAdminプラグインの画面からも行うことができます。
注意事項ですが、表示させるレポートの検索結果には、id列とsummary列が含まれている必要があります。レポートのSQL内に、"is AS Ticket"や"summary AS 概要"などが含まれていないと表示されません。(いちおうlogにwarningは出してます。)